- 2019.09.13
- 雛人形について
ひな祭りの「孫渡し」について
目次
初節句のひな人形について
女の子が生まれたら、その初節句に雛人形を用意する風習があります。
これは、昔は子どもの母親の両親が贈ることが多かったようですが、これは中世以降の婚礼や出産にまつわる儀礼とつながっていて、婚家に対する心遣いの表れでもあります。
雛人形の原点とされている「天児(あまがつ)」「這子(ほうこ)」は出産時に赤ちゃんの枕もとに飾った言われがあります。実家で出産することが多いので、里方で用意するのが常だったようです。
ひな人形が花嫁道具だった時代も。
雛人形そのものが花嫁道具だったこともあります。
江戸時代の雛飾りに見られる一対の犬筥(いぬはこ:子宝に恵まれるようにとの願いをこめた張り子の犬)は「天児」や「這子」と共に花嫁の輿に乗せられて嫁入りした時代もありました。
雛人形は母親、そして、実家と深く関わっているのです。
ひな壇に飾る人形を親族が少しずつ贈りあって、段飾りを完成させるという祝い方もありました。これは大家族制の名残で、お祝い事は親族が相談しながら進めるという、古くからの慣習でもありました。
現在のように、雛人形が一揃いとして箱に納められるようになったのは、昭和戦後です。それまでは、お内裏、三人官女、五人囃子など、それぞれが個別に箱詰めされ、販売されていました。
組み合わせを選んだり、重複しないように相談したりと、雛人形の用意も手間がかかるものでした。
時代や地方で風習もあり、買い方や贈り方、考え方の違いはあるかもしれませんが、最も大切なのは、子どもに対する愛情です。
愛情を人形に込めて用意するのが一番大事
健やかに育ってほしいという思いを込めるには、とりたて決まりがあるわけではありません。
出来ることならば、時間をかけて、いろんなお店や多くの人形をみて、その中から人形と心の通い合うものを選ぶ事をオススメします。
今ではインターネットも発達しましたし、いろんな人形のお店を見ると、目が肥えてきます。
そこでまた、smileまーけっとのお店に来てくださいね♪
smileまーけっとでは、京都の龍虎堂(リュウコドウ)のひな人形を重点的に取り扱いを行っています。ちりめん細工の可愛らしい雛人形が特徴です。
子どもへの尽きない想いを親は人形に込めて、子どもは、その親の心を人形を通じて感じることができます。
その繰り返しが、いつの間にか風習になりました。