- 2019.09.24
- 雛人形について
雛人形のつるし飾りについて
目次
東伊豆の稲取には「ひなのつるし飾り」という風習がある
昔、静岡県伊豆地方では、女の子が生まれて初節句を迎えると、母や祖母、親類、近所の人たちも集まって、ひと針ひと針、端切れで縫い上げた飾り物を作り、お雛様の両脇に吊るして赤ちゃんの幸せを祈りました。
母から子へ、子から孫へと代々伝えられてきましたが、娘が成長してお嫁に行ってしまう時に、つるし飾りは焼き捨てられてしまうために、古い原型がほとんど残っていなかったのですが、地域の方々が中心となって、この文化を復興し、温泉観光地「伊豆」の新しい風物詩として定着しました。
つるし雛の人形について
つるし飾りにさげられる人形は多種多様です。
伝統的な飾りでは5本の糸にそれぞれ11体飾り、55体になります。
お雛様の両脇に一対になるように飾るので、両方で55×2個分なので110体になります。今と比べ昔は医学なども未発達のため、何事もなく健やかに成長できる親の願いを雛人形に込めました。それは、初節句の女の子の無病息災、良縁を願う飾り雛にも込められています。
這い子の由来について
小さな子どもが這い這いから、時間とともに健やかに立つことができて、歩んでほしいという親の気持ちが這い子になりました。
柿と桃、うさぎについて
赤い目のうさぎには呪力があると言われて、また神様のお使いでもあります。
柿は栄養素が多く滋養がある食べ物です。長寿の木で厄払いの意味合いも兼ねてあります。
桃は女の子の厄払いとも言われています。桃の花は桃の節句の由来にあるように、邪気や悪霊を退散する力もあります。
鳩、鶏、ひよこについて
鳩は平和の象徴でもあり、 神様の使いです。鳩はむせないとも言われて、お乳をよく飲める子どもになるようにとのいわれがあります。
鶏やひよこは親子の象徴で吊るされます。親の想いがこもっていますね♪
犬、ネズミ、金魚について
犬は安産の守り神であり、ネズミは大黒天のお使いで、金運と霊力があると言われています。金魚は赤い服のかわいい女の子を例えています。また、赤色には魔除けの意味も込められています。
鶴や亀について
鶴は千年、亀は万年と言われるように、長寿の象徴として飾られます。
夫婦円満の意味も込められています。
草履について
足が丈夫になるようにや早く歩けるようにという願いがこめられています。
まとめ:雛の吊るし飾りは子どもに対する愛情がいっぱいのもの
つるし雛はお子さまの健康を願い、一つ一つの飾りに意味を込めて江戸時代から続いている風習です。お子さまとご家族のみんなで楽しめる一年に一度の行事は素晴らしいですね。
昔から続いている風習や魅力がこのサイトでご理解を深めることができたら幸いです。
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