初節句のひな人形について女の子が生まれたら、その初節句に雛人形を用意する風習があります。これは、昔は子どもの母親の両親が贈ることが多かったようですが、これは中世以降の婚礼や出産にまつわる儀礼とつながっていて、婚家に対する心遣いの表れでもあります。雛人形の原点とされている「天児(あまがつ)」「這…
人形には3つの要素が含まれています人形遊びの文化や歴史は古く、世界中で親しまれまれています。日本だけでなく、世界中の人形文化には遊び祈り鑑賞上記の3つの要素が含まれていますが、世界各国の人形に比べて、日本は非常に種類も技術も高いのが特徴です。人形遊びをもっと楽しみたいという思いが複雑になって、…
ひな祭りとは中国の節句行事と人形遊びが混ぜ合わさりできた風習雛人形の由来は古代中国の年中行事である「上巳の節句」(じょうしのせっく)と、日本の平安時代(794年~1192年)にて行われていた「ひいな遊び」の要素が合わさって生まれた風習です。上巳の節句とは、3月最初の巳の日に、水に入り禊(みそぎ)…
人形の由来となった「ひとかた」人形のもともとのはじまりは、神社などの儀式で用いられるひとかたでした。日本では「ひとかた」と呼ばれる人形に神様に対する信仰や祈りを込めたのです。映画の陰陽師などでも使われるシーンがありますね。医学などが発達していなかった時代には、多くの幼い子どもが大人になる前に、…
ひな祭りは正しくは上巳の節句。3月3日はひな祭りですが、正しくは上巳の節句(じょうし・じょうみ)と言います。旧暦でいう3月最初の「巳の日」を指します。桃の花が咲き始める時期のため「桃の節句」という名でも親しまれています。桃の実には魔除けの意味がある。上巳の節句が桃の節句となった理由は、『古事…
宮中につかえる仕女のこと三人官女(さんにんかんじょ)とは宮中に仕える三人の女性の人形です。よく、三人官女はさんにんかんにょと呼ぶ方もいらっしゃいます。ひな祭りの歌では「よくにたかんじょのしろいかお~♪」と歌われています。三人ともに白の小袖(袖口を小さく仕立てた着物)に緋色の袴を着用しています。…
紫宸殿に植えられている桜と橘が由来京都の内裏の中心に建つ紫宸殿(ししいでん)は公事や儀式を行う建物です。この庭に、古来より東側(左)に桜、反対の西側(右)に橘が植えられています。左近の桜、右近の橘はこれに由来しています。古代、ここには、梅と橘が一対になって植えられていました。梅と橘は、ともに中国…
立春を過ぎたら飾るのが一般的結論からいうと、いつからいつまでという期間という正解はありませんが、立春(2月4日)を過ぎたら飾るというのが一般的です。節分で豆まきを行い、厄払いができた次に、雛人形を飾るという形で覚えておきましょう。雛人形はお祝い事という意味合いがあります。お天気の良い日、暦の吉日…
五人囃子は能などを演奏する少年隊「ご~にんばやしのふえだいこ~♪」という歌の中にある、五人囃子はどのような少年なのでしょうかね?五人囃子では少年姿の五人が並びます。左から太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡(うたい:声に節をつけてうたう、世間のはやりうた。)になります。これは能楽の囃方(はやしかた:能など…
ひな祭りのお供え物についてひな祭りのお供え物や食べ物は、女の子のお祭りらしくカラフルで華やかなものが多いです。見た目が良いだけではなく、それぞれに大切な意味が込められています。ひし餅について赤(桃色)は解毒作用があるクチナシの実。白は血圧を下げるひしの実です。緑は厄除けの力があるよもぎが使われ…