- 2019.09.20
- 雛人形について
六曜星(ろくようせい)の暦について
目次
六曜星とは大安、仏滅、友引、先勝、赤口のこと
六曜星とは「先勝、友引、仏滅、大安、赤口」のことで、現在も多くのカレンダーに記載されています。
「結婚式は大安」「葬式には仏滅をさける」というように日の吉凶を見るために用いますが、もともと六曜星は、現在の七曜(月火水木金土日)と同じように、日にちを区別するための符号でした。
六曜星は中国で生まれて、室町時代に日本に伝来されたが、最初は無関心。明治時代から広く普及。
六曜星は中国で生まれ、室町時代に日本に伝わったと言われています。
しかし、中国、朝鮮、日本の官歴にも記載されたことがなく、江戸時代に出版された暦にもほとんど記述がありません。
旧暦の時代、この暦注は関心のないものだったのが推測できますね。
一般に広まったのは、幕末の天保年間(1830~1844)からと言われています。
さらに、それが広く知られるようになったのは、太陽暦を導入した明治六年(1873年)からです。
六曜星は左のように月によってどの六曜を配するか、決まっています。
- 旧正月1日と旧7月1日:先勝
- 旧2月1日と旧8月1日:友引
- 旧3月1日と旧9月1日:先負
- 旧4月1日と旧10月1日:仏滅
- 旧5月1日と旧11月1日:大安
- 旧6月1日と旧12月1日:赤口
六曜とは先勝→友引→仏滅→大安→赤口と繰り返し、旧暦の日付に機械的に配されているのです。私たちがよく目にする六曜は、これを新暦上に移し替えたものです。そのため、不規則に見え、何か意味がありそうに思えますが、意外と単純な仕組みです。
六曜星の意味について
○先勝(せんしょう、せんかち、さきかち)
「先んずればすなわち勝つ」の意味です。
急ぐほど吉。午前は吉で、午後は凶という意味です。
○友引(ともびき、ゆういん)
「友を引く」の意味です。
葬式などは避ける風習があります。
もともとは、伴引き、引き分けで勝負のつかない日とされます。
朝晩は吉。正午のみ凶となります。
○先負(せんまけ、せんぶ、さきまけ)
「先んずればすなわち負ける」の意味です。
先勝とは逆に勝負事や急用はなるべく避けるとよいとされる日。
午前中は凶。午後は吉になります。
○仏滅(ぶつめつ)
何事もうまくいかない凶日で有名。
「物滅」が転じて仏滅となりました。
昔から祝儀事は慎む日と言われています。
○大安(たいあん、だいあん)
「大いに安し」の意味です。
吉日の意味があります。
婚礼などの祝儀によいとされます。
○赤口(しゃっく、しゃこう、せきぐち)
正午のみ吉、ほかは凶です。
祝儀は大凶。赤が血を連結させることから、刃物を扱う人は要注意日とされます。