- 2019.09.09
- 雛人形について
五人囃子(ごにんばやしとは?
五人囃子は能などを演奏する少年隊
「ご~にんばやしのふえだいこ~♪」という歌の中にある、五人囃子はどのような少年なのでしょうかね?
五人囃子では少年姿の五人が並びます。左から太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡(うたい:声に節をつけてうたう、世間のはやりうた。)になります。
これは能楽の囃方(はやしかた:能などで、囃子を奏する役)をかたどったものです。簡単に言うと演奏している少年ですね。
江戸時代、能楽は武家の芸能とされていて、武家はたしなみとして能を習いました。また、裕福な商人たちの間には、仕舞(しまい:能の一部を面・装束をつけず、紋服・袴のまま素で舞うこと)や謡、狂言の小舞などを習うものもいました。
京都では八楽人という演奏する人形が存在した。
この五人囃子は、江戸時代の中期、江戸で生まれました。京都では八楽人という雅楽(ががく:中国、朝鮮半島を経て日本で生まれた音楽の一つ。世界最古のオーケストラ)の演奏家たちの人形が古くからありました。
雅楽は宮中とこれを取り巻く公家、寺や神社で演奏されていたので、京都ではごく自然に楽人の人形が生まれました。
しかし、雅楽は江戸武家の好みには合わなかったため、江戸では特に五人囃子ばかりが好まれました。
段飾りでは三段目になります。並び方も能の囃方にならっています。
私は、このちりめんであしらえた、 太鼓の表情が非常に可愛くて、大好きです♪