- 2019.09.11
- 雛人形について
ひな祭りとは
ひな祭りとは中国の節句行事と人形遊びが混ぜ合わさりできた風習
雛人形の由来は古代中国の年中行事である「上巳の節句」(じょうしのせっく)と、日本の平安時代(794年~1192年)にて行われていた「ひいな遊び」の要素が合わさって生まれた風習です。
上巳の節句とは、3月最初の巳の日に、水に入り禊(みそぎ)をして厄祓いを行う行事でした。
「人形(ひとがた)」もしくは「形代(かたしろ)」と呼ばれる、草木や紙で作った人形に自分の穢れを移して、厄を払っていたようです。
平安時代の貴族の女の子たちは人形を使ったおままごと遊びをしていました。それを「ひいな遊び」と言っていました。
「ひいな」には小さくてかわいいものという意味があり、ひいな遊びと穢れを祓った人形の意味が重なり今現在の雛人形になりました。
雛人形の由来にはもともと、厄を祓うために生まれた人形という意味があります。健やかに成長してほしい女の子の不幸を身代わりに受けてもらう意味があり、 雛人形を飾ることで、かわいい子どもの健やかな成長を願うようになりました。
平安時代から続く伝統行事ですが、現在のような形になったのは江戸時代から昭和にかけての移り変わっていきました。
お雛様といえば、スチールの骨組みで組み立てた7段飾りに赤色の緋毛氈(ひもうせん)というイメージがありますが、
時代の流れと共に、雛人形の多様化も生まれてきました。
核家族化など家族構成の変化により「かわいい雛人形」であったり、収納や便利さが求められる傾向になりました。人形に対する美的感覚も変化しました。
伝統を守りつつも、新しい時代の流れを感じる雛人形。人形に寄せられた人々の思いに感謝しながら、心を込めて人形を飾り、いつの時代でも変わることのない子を想う親の気持ちを雛人形に込めたいものですね。