- 2019.09.04
- 雛人形について
随身(ずいじん)右大臣・左大臣とは
右大臣、左大臣は大化の改新以来続く律令制の官です。
もっとも位が高いのは太政大臣(だじょうだいじん)で、次が左大臣、そして右大臣となります。
いずれも天皇を補佐する大切な役割を担っています。
人形は二人ともに弓矢と太刀を携わえ、外出時の正装である武官の装束を着けています。
白ひげを蓄えた左大臣、若い様子の右大臣。左大臣の方が位が高いことから、人形も年長者に作ってあります。
段飾りでは四段目。高い位の人ではありますが、武器を持ち、足には沓を履いているので、現在では嫁入り道具と共に、五人囃子の下、宮殿の外に飾られます。
江戸時代後期の浮世絵を見ると、三人官女とともに二段目に飾られているものもあります。それだけ位が高いということかもしれません。